図書館の本の紹介⑨
0.1.2えほんシリーズ(以下8冊)
『おーくん おんぶ』かたやま けん
おーくんがぬいぐるみたちをおんぶしていく。連なるようにいくつもおんぶしていったら、おーくんより重くなって、後ろに倒れてしまう。最後はお母さんにおんぶしてもらって嬉しそうなおーくん。息子はだっこばかりでおんぶしないので、「おんぶ」という言葉が聞き慣れていないと思う。子どものやってみたいという気持ちが現れている1冊。
『いちじく にんじん』千里子ども図書室
日本固有の野菜たちが文字と共にシンプルに描かれている。日本の古くからある数え歌のひとつである。いちじく(1)にんじん(2)から始まり、最後はとうがん(10)で終わる。手遊び歌として遊びながら野菜の名前も覚えられるし、数も数えられる。地域によって野菜が違うこともあるらしい。
『ほっぷ すてっぷ かぶとむし』増田純子
キャラクターのようなかぶとむしが大きく1ページに描かれて、子どもが注目しやすい。ほっぷ、すてっぷ、じゃんぷ、の掛け声で、最後は飛んでいく。かぶとむしが飛んでいく時は少し小さく描かれていて、遠くに飛んだ感じがする。白地にベタ塗りのかぶとむしくんなので、印象が強い。
『ぱん だいすき』征矢清
ぱんやさんに買い物に行ったような気分になれる。たくさんのパンの中から選んで、トレーに乗せて5種類のパンを買う。ひとつひとつのパンから焼きたての匂いが漂ってきそうで美味しそう。お買い物ごっこのようにも使える。こんがり焼けたサクサクのパンが食べたくなる。
【オススメ】
『いろいろ どうぶつえん』パトリック・ラロッシュ
ド派手なカラフル模様を切り抜いた動物たちが登場する。息子はこの本の注目度が高かった気がする。『しましまぐるぐる』のように子どもの目を引きつけるようだ。絵本の年季の入り方から言っても、多分他の赤ちゃんも気に入ってたくさん読まれたんだと思う。
【オススメ】
『とってください』福知伸夫
版画で描かれた絵本で、カメさんが主人公。カメさんが木になっているものを他の動物たちに取ってもらう。かめさんは木に登れないので、「とってください」と言う。取ってもらったらカメさんは「ありがとう」と言うので、やりとりの練習にも使えそうな内容。息子はこの絵本もよく見ていたので好きそうだった。
『ごろんご ゆきだるま』たむらしげる
フェルト生地を縫って作成したページを写真に撮っているようなので、柔らかい雰囲気がする。雪からゆきだるまくんが出来て、後から犬も出てくる。犬と遊びたいゆきだるまくんに手足が生えてきて、一緒に遊ぶ。「ごろごろ、ごろんご」というリズムの良い響きも楽しい1冊。
『おじょらぽん』はせがわせつこ
優しいタッチの絵で描かれた動物の親子が眠りに就く。「おじょらぽん おじょらぽん」という語り掛けと共に眠っていく。最後はゆーくんもお母さんと一緒に眠る。眠る前に読むと良さそうな本。何故か息子はこの本を読み始めると、毎回その場からいなくなってしまった。
『さんさん さんかく』得田 之久
散らばった三角が、次のページをめくると集まって何かの形を作っている。散らばった三角から何が出来るのか予想しながら読むのも楽しい。図形遊びの導入にも役立ちそう。『かくかくしかく』のシリーズのひとつ。0歳の息子にはまだこの面白さが伝わらなかったみたい。
【オススメ】
『このいろなあに』せなけいこ
くもんの推薦図書にも入っている。色を紹介していくような内容だけど、切り絵の折り紙の色が独特の柔らかさを出しているのと、内容がメルヘンチックでひとつの物語として読んでいる私が楽しめた。「きいろね」とか語りが優しい口調なのが好き。前後のページで色の繋がりができるように工夫された内容になっている。
【オススメ】
『あなたは だあれ』瀬川康男
ベストセラーの『いないいないばあ』シリーズの1冊。こちらは少し変化した「いないいないばあ」のような内容で、橋の上にいる誰かの黒いシルエットだけが描かれている。音だけがヒントで、当てっこしながら読んでも良い。次のページでシルエットが消えて、誰がいるかわかる。橋を渡って反対岸に集まっていって、最後はシルエットから出てきた車に乗ってみんなでドライブする。「ぶっぶー」「ケロケロ」といったオノマトペが使われているせいか、これも息子はよく見ていたと思う。
『しろくまちゃん ぱんかいに』わかやまけん
しろくまちゃんがお母さんとパンを買いに行く。内容としては、お母さんとお使いに行く行き帰りを描いている。欲しい物が買ってもらえなくて泣いたりとか、帰りにすべりだいで遊んだりとか、子どもにありがちなことがらがいっぱいで、可愛らしさと親近感が湧く。こぐまちゃんシリーズは人気なのか、いつも図書館には数冊しかない。色がはっきりしていて、わかりやすいし、キャラクターとしても人気があるようだ。
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