図書館の本の紹介⑧
『どうぶつだれかな』かきもとこうぞう【オススメ】
ライオンのこどもが、次々に出てくる動物たちと触れ合ってゆく。見開き1ページに大きく描かれる動物と遊ぶライオンの子ども。右側の端には、次のページに出てくる動物のヒントとして体の一部が見えているという作りになっている。「だあれかな?だあれかな?」とテンポの良い言葉とともにヒントになる言葉が書かれている。最後にはくじゃくの羽をもらったライオンの親子が描かれる。動物の名前を楽しく覚えたり、当てっこ遊びもできる。ボードブックなので丈夫なつくり。
『さんかく みつけた』大塚いちお
身近にある三角形のものを描いている。大きなシルエットの三角形が描かれたページの次に、具体的な物を描いてある。三角形の積み木から始まり、おにぎり、ヨット、家の屋根、猫の耳など。最後に出てくる三角形が猫の耳というのが予想外で楽しい。
まんまるの子猫の目が見つめていて、本物と間違えてしまいそう。物の形に注目できる絵本。
『こんにちは』わたなべ しげお
くまくんのシリーズの挨拶編。1ページごとにいろいろな動物に「こんにちは」と挨拶していく。お花や動物に挨拶したり、牛乳やさんや、郵便やさんの服装をした擬人化された動物たちにも挨拶していく。最後にはお母さんとお父さんにも挨拶する。あいさつができる子や、真似っこし始めた赤ちゃんにも最適。
『ぱくり』ふじかわひでゆき【オススメ】
1ページごとに動物や虫が「食べている」ところがフォーカスされている絵本。副題が”ぎおんごのえほん”ということからもわかる通り、絵に添えられているのは食べている音だけ。「カリカリ」「ごくり」「ぱくり」「バリバリ」など。大げさに呼んであげたら息子はにっこり( ˆᴗˆ )赤ちゃんは擬音が好きだとは聞いていたけど、長い文章を読むより音の響きが面白いんだろうなと思った。
『ばいばい』まついのりこ
「こんにちは」と「バイバイ」がセットになって、動物が現れる。ひたすらそれの繰り返しだけど、最近「バイバイ」を覚えた息子には響く絵本らしく、バイバイの度に手を振っていた(笑)今までは絵本の内容に特に反応することも無かったけど、成長に合わせて絵本を選んであげようと思うきっかけになった。
『さよなら さんかく』わかやまけん
「さよならさんかく またきてしかく」ってどこかで聞いたことのあるフレーズだなと思ったら、古くからある言葉遊びの冒頭らしい。連想ゲームのような流れで、しかくは豆腐、豆腐は白い、白いは・・・というように続いていく。この言葉遊びの面白さに気付けるのはまだ先だと思うけど、テンポの良いリズムとはっきりした色合いの絵が楽しめる。
『こぐまちゃんとぼーる』わかやまけん
大好きなお気に入りのボールで遊んでいたら、ボールをなくして泣いてしまうこぐまちゃん。しかし、牛乳やさんが持ってきてくれて、また遊ぶことができた。子どもの日常生活で起きがちなことが可愛らしく表現されているのがこぐまちゃんシリーズの魅力のひとつである。自発的にボールで遊べる月齢になったら共感できる内容だろう。
『まるまる ころころ』得田 之久【オススメ】
色とりどりの「まる」が散らばっており、次のページを繰ると、「まる」が集まってひとつの絵を作っている。絵というよりか、丸く切った色紙を貼り合わせているような作品である。〇だけでいろいろな物が表現される面白さと、〇の色や大きさなどから、何が出来上がるのか予想する面白さもある。ヒントになるような言葉も添えられており、次のページが楽しみになる。
『かくかく しかく』得田 之久
まるまるシリーズと同じで、「しかく」を元に絵を構成していく。「しかく」は作れる絵が限定されそうな気がしてしまうけど、うまく表現されているところに関心する。それに、子どもでも連想できそうな物を明るい色で表現しているのが良い。「形」を覚えてほしいと思って借りたけど、大人も楽しめる。
『カレーライス』小西英子
小西さんのリアルなお料理シリーズは見ているとおなかが空いてくる。息子はまだカレーライスなんて食べられる月齢ではないけど、私の楽しみに借りたような感じ。普通の行程で作られていくカレーライスの様子が描かれているところが妙に美味しそうに思わせる。色鉛筆の優しい色彩からいい匂いが漂ってきそう。読み聞かせは大人の楽しみでもある。
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