図書館の絵本紹介⑦
『もうねんね』松谷みよ子【オススメ】
動物たちとのんちゃんが眠くなってきてすやすや寝る絵本。のーんびりしている内容と、今にも眠りそうな優しいタッチの絵に眠気を誘われる。我が家は寝る前の絵本の習慣は無い(真っ暗にしてるので)けど、もし寝る前に読むとしたら選びたい本。日本版、『おやすみロジャー』かもしれない。
『のせて のせて』松谷みよ子【オススメ】
車でお出かけするまこちゃんを止めて、次々に動物たちが乗り込んでくる。まこちゃんが運転手で、熊やネズミが乗り、楽しくドライブする。最後は真っ暗なトンネルに入って、トンネルを出ると太陽の光が降り注いでくる。絵本を読むと、まるで自分が運転しているような気分になれる。
以下全て福音館の012えほん
『おーい おーい』さとうわきこ
男の子が「おーいおーい」と呼ぶと、かぼちゃ、さつまいも、ゆでたまご、いす、電話、太鼓がそれぞれ独特の音を出して、集まってくる。そして、ぐるぐる回りながら遊んでいるうちに、みんなくっついてしまうというオチ。それぞれの出す音がオノマトペとして楽しめる絵本。絵が印象的で、特にさつまいもの横顔が忘れられない・・・(笑)
『あめかな!』UGサトー【オススメ】
水彩絵の具で描かれた絵が美しく、印象的。水を多めに溶いた水彩絵の具を紙に落としてから、紙を傾けて絵の具を流して描かれているように見える。単純なようだけど、ひとつひとつの雨を表す雫の大きさとそこから流れる直線が幾何学模様のような絵を描き出している。隣同士の色が微妙に混ざり合ったところや、少しずつ違う色合いの点と線が織り成す物語は見ていて飽きない。
『すってん ころりん』なかのひろたか
男の子のタオルの上に次々と動物が乗ってくるので、男の子が引っ張って動物が転げ落ちるという内容。最後には男の子が転げることになってしまうのが面白いというオチ。物語的な要素が強いので、話の流れがわかる少し大きい子の方が楽しめそう。小さい子は、出てくる動物や転げてしまう「ころころころころ」という音を楽しむと良い。
『たんたん ぼうや』かんざわとしこ【オススメ】
濃くはっきりとした明るい色合いと太い線で描かれており、単純なストーリーで赤ちゃんが見ても楽しい。男の子、と動物たちが出てきて、飛んだり跳ねたり、お互いに真似をして一緒に遊ぶ。真似っ子しながら読むと面白そう。息子は「たんたんぼうや」というタイトルから、床をタンタン叩き始めるという反応を示していた。(笑)
『ありの あちち』つちはしとしこ
帽子を被ったアリが1匹、台所にやってきて、テーブルの上に置かれたお菓子をつまみ食いしていく。更に、その先に見つけた鍋と湯を沸かしたやかんに興味を示して近寄っていく。やかんから出る湯気に触ってヤケドするという結末。台所の物を無闇に触ると危険ということを伝えているのかな?裏表紙では、ヤケドした右手に包帯をして笑っているアリの絵があるので注目。
『きたきた うずまき』元永定正
私のお気に入りの元永さんの絵本。他の絵本は何とも表現し難い形と色使いであるが、本書は原色の渦巻きがとにかくたくさん出てくる。渦巻きしか出てこない。いろいろな太さ、大きさ、色の渦巻きが楽しめる。そして、「ぐるぐる」「くるくる」という音も一緒になって、元永さんの世界に入ることができる。
『こやぎがめえめえ』田島征三
こやぎと母さんやぎが丘の上と下で「めええ」と鳴き合い、最後にこやぎが母さんやぎのおっぱいにありつく。豪快なタッチの絵だけど、やぎの雰囲気がよく出ていて、自然とやぎに注目してしまう。
息子は「めえめえ」という声に反応して何か言っていた。これくらい単純な方が9ヶ月の赤ちゃんには伝わりやすいのかもしれない。
『ころころ にゃーん』長新太
とにかく、全ての線の色が「赤とピンク!」。色の印象が強すぎて、はじめは内容が頭に入ってこなかった(笑)1匹の猫が伏せている上に、丸まったネコがころころと転がってくる。転がってくると、猫の上で広がってにゃーんと鳴く。その繰り返しで、最後は大きな猫が転がってきて下の猫が押し潰される。何度も読んだら、「ころころ 」と「にゃーん」が言えるようになるかもしれない。
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