図書館の本の紹介⑥
『ふうせんねこ』せなけいこ
いつも怒ってばかりのおねこさんが怒る度に顔がふくれて、最後は空に飛んでいってしまう。よく、「イヤイヤ期」と呼ばれる2歳児にありそうな出来事が描かれているような感じ。子どもに向けて、「イヤイヤ」すると飛んでいっちゃうよ、と言うメッセージが入っているのかも。
↑オススメ
『にんじん』せなけいこ
にんじんが好きな動物たちが登場する。「野菜を好きになる」というテーマかな。どの動物も美味しそうににんじんを食べる絵があって、最後に男の子もにんじんを食べる絵が出てくる。にんじんを食べる馬がお花が付いた帽子を被っていて、楽しい印象の絵本。
『きれいなはこ』せなけいこ
きれいな箱を見つけた犬と猫が箱の取り合いをする。猫は爪で引っ掻き、犬は腕に噛み付いて激しくケンカしている。そこに、箱の中からオバケが出てきて、犬は口を大きくされて、猫は爪をとても長くされて困ってしまい、最後はオバケになって飛んでいく。ケンカはダメよ、というテーマだけど、小さい子がきれいな箱を取り合うということがありがちで、目の付け所が面白い。オバケに懲らしめられた犬と猫が驚いて「あっ!」という場面では、息子も真似して「あっ!」と言ったので、赤ちゃんにも楽しめるようだ。
↑オススメ
『いやだいやだ』せなけいこ
ルルちゃんはなんでも「イヤだ」と言う女の子。しかし、愛想を尽かしたお母さんやルルちゃんの好きな物たちが逆にルルちゃんのことを「イヤだ」と言い始める。ルルちゃんが「イヤだ」と言われる立場にされて初めて考えるようになるという話。こちらも「イヤイヤ期」の子に考えさせるきっかけになるような内容。0歳児の息子には少し早い内容なので、もう少し成長したらまた読んでみよう。
『おててがでたよ』林明子
赤ちゃんが被りの服を着る様子を描いている。着替えという日常生活の一部分を赤ちゃん向けに丁寧に表現している。頭、腕、足を苦戦しながらもひとつずつ服から出していく。何故か息子がよく声を出して反応していた。赤ちゃんの「顔」が描かれているのが好きだったのかも。
『くつくつあるけ』林明子
左右の2足の靴が歩いていく。雨の中で水溜まりを歩いたり、転んでも立ち上がったりと楽しそうにお散歩して、最後は疲れて寝てしまう。靴を履くようになる年齢になるとより身近に感じられて楽しめそう。青、緑、黄色と寒色系の色で描かれているのが印象的である。林明子さんと言うと「こんとあき」などの幼い女の子が出てくる本をイメージしがちだけど、赤ちゃん向けの絵本も魅力的である。
『こぐまちゃんいたいいたい』わかやまけん
こぐまちゃんが失敗して痛い思いをして「いたいいたい」と泣いてしまう。しかし、失敗した経験を元に自分なりの工夫をして改善しようとしていく。失敗から学び、次に生かそうとする姿勢が見習える。こぐまちゃんの言動から察するに、大体3歳くらいなのかなと思う。
『くりんくりんごーごー』佐々木マキ
乗り物に乗った動物たちがとうする。一輪車をこぐくまの様子を「くりんくりん」と表現している。一輪車が出てくる絵本は見たことがなかったので、一輪車を知る機会にもなった。親しみのもてるポップではっきりした絵で、大きさもちょうどよい。それぞれの乗り物が動く様子のオノマトペが違ってよく表している。
↑オススメ
『ぎったんこ ばったんこ』柚木沙弥郎
猫の親子が公園に行って、シーソーで遊ぶ話。シーソーに乗る位置と重さでシーソーが傾くということを絵で表現していておもしろい。「シーソー」という言葉は出てこないので、子どもに教えてあげたい。これを見て、そういえば最近の公園ではシーソーを見かけないなと思った。ジャングルジムのある公園も少ないので、絵本をきっかけに知ることになりそう。
『サンドイッチ サンドイッチ』小西英子
写実的な絵で、サンドイッチが作られる過程を描く。主人が読んで「これ、いいね!」と言っていた。新鮮な具とフワフワ食パンに挟まれて出来上がるサンドイッチが非常に美味しそうに見える。サンドイッチ、サンドイッチと繰り返しの表現で、更にテンポの良いリズムが生み出されており、とても楽しく読めた。
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