オススメ絵本 「スイミー」
言わずと知れた名作、レオレオーニ作『スイミー』。
実家にいくつか絵本があったので、読み聞かせ用に自宅に持って帰って来た。
おゆきにとったら、ちょっと長い文書だし、全然内容とか意味はわかんないと思うけど、私も再度作品を読んでみたかったので、最後まで読み聞かせてみた。
スイミーは他の仲間とは違い、1匹だけの黒い魚。
スイミーは嘆くことも悲しむこともなく、ただ世界の美しさを知り、驚き、喜ぶ。
怖がる仲間を呼び、魚型の大軍となったところに「僕が目になろう」と言って入る。
自分が犠牲になるわけでも、虚勢を張るわけでもなく、ただ「僕が目になるのが良い」と判断しただけ。
目が入ってこそ、魚が完成するのである。
言うなれば、画竜点睛だ。
つまり、自分自身を認め、誰を責めるわけでもなく、落ち込むわけでもなく、自分の役割を見つけ、大きな魚の大事な部分になったのだ。
決して傲るわけではなく、自分自身が人生の主役になって生き生きと楽しんでいるのだ。
人生はあまりにも単純で美しすぎる。そのことに多くの人々は気付かず、難しく考え過ぎてしまう。
スイミーが教えてくれるのは、自分自身を受け入れ、人生の美しさを知ること。そう生きていく中で、自然と自分が主役の人生を作ることができる。
子育てをする中で、どうすれば〜〜が出来るようになるか、本を何冊読む、とか考えるばかりだった。しかし、自分の人生を生きることの大切さや豊かさを感じる作品であった。
息子にも、「僕が目になろう」と言える人、世界の美しさを感じられる人に育って欲しいと願う。
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